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夏休みに食を必要とする子どもたちに向けた食品寄贈キャンペーン 「ハートドライブキャンペーン2023夏」 を実施 

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レポート 

一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(東京都千代田区/代表理事:小林富雄/略称:SFA) が取り組む、「未来のサスティナブルな消費者を育てる食育」を通じて食文化の価値を高める未来志向の 共創共生まちづくりを目指す「こどもスマイリング・プロジェクト」(助成:日本財団)では、給食がない夏休み 期間に、企業・団体から善意で募った食品をお預かりし、子ども支援・福祉団体に通う子どもたちに寄贈する 「ハートドライブキャンペーン」を2023年8月3日(木)~4日(金)、本プロジェクトの趣旨に賛同いただいた 株式会社ローソンよりレトルト食品・お菓子を、また市内の有志の方々より周辺エリアで収穫された野菜を 提供いただき、大阪府東大阪市内にある就労継続支援B型事業所「若草工房」(運営:社会福祉法人若草会) に通う方々のご協力による配送で、同市内の子ども支援・福祉団体6拠点に向け寄贈しました。
▼詳細はこちら
https://www.k-smile-ring.jp/pdf/heartdrive2023

食品寄贈キャンペーン「ハートドライブキャンペーン」は今年で3年目、5回目の開催となります。 2021年は加工食品、2022年は日配品といった多様な食品の寄贈実証や、子ども支援・福祉団体の寄贈 ニーズに合わせた配送方法で夏休み・冬休みに食を必要とする子どもたちに食品寄贈を推進してきました。

今回初の試みとして、東大阪市には市内子ども支援・福祉団体とのマッチングを、また市内に拠点を持つ 社会福祉法人若草会の協力を得て、就労継続支援B型事業所「若草工房」に通う障害のある方々には、寄贈 食品の仕分けと子ども支援・福祉団体への運送(ラストワンマイル)を担っていただき、地域のみなさんが 一体となり、子どもたちの食を救済する取り組みを実施しました。
本取り組みにより、従来より食品寄贈時の課題であった寄贈先団体とのマッチング、運搬(ラストワン マイル問題)を解決する一手となること、子どもたちの食の救済になることに加え、日頃支援を受けている 障害のある方々が労働対価を得ながら、地域共生の重要な役割を担い、地域の方々とつながり、働きがい を持って取り組みを進めることができました。まさに、地域のリソースを最大限活用し、地域住民同士で 支え合う“地域共生社会"実現に向けた一歩となりました。
今後も、SFAおよびこどもスマイリング・プロジェクトでは、本取り組みをモデル事業として普及し、食品 寄贈における課題の解決や“地域共生社会"実現に向けた貢献を進めてまいります。

■ こどもスマイリング・プロジェクト 「ハートドライブキャンペーン2023夏」 実施概要
主催: 一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会 こどもスマイリング・プロジェクト
協力: 【食品寄贈】 株式会社ローソン(レトルト食品、お菓子)、東大阪市内有志(周辺エリアでとれた野菜)
【マッチング】 東大阪市
【仕分け/配送】 社会福祉法人若草会 就労継続支援B型事業所「若草工房」に通う方々
【寄贈先団体】 東大阪市内子ども支援・福祉団体6拠点
(わらい子ども食堂、Cafe hilo mana、南大門子ども食堂、くさかのお家、まちまち、親子スマイルDAY)
実施日:2023年7月27日(木)~8月4日(金)
納品・仕分け:7月27日(木)・28日(金)
寄贈・配送:8月3日(木)・4日(金)

■ ハートドライブキャンペーン 東大阪市地域共生モデル 実施経緯
<就労継続支援B型事業所「若草工房」に通う方々の“願い"から始まった、初めてのチャレンジ>
食品寄贈において、寄贈先団体への運搬を担う存在が不足していることが全国的な課題となっており、 寄贈スキームの確立が求められています。こどもスマイリング・プロジェクトでも、解決策を模索している中、 就労継続支援B型事業所「若草工房」に通う方々より“地域の方々と関係性を持ち、支援を受ける側から 自分たちが支援する側として地域貢献活動をしたい“という願いを受け、従来、当事務局が担ってきた寄贈 食品の仕分けと子ども支援・福祉団体にお届けするラストワンマイルの配送を「若草工房」の方々へ業務と して委託することを考案し、チャレンジしました。

<食品寄贈の新スキーム、そして地域住民同士が支えあう「共生社会」の実現へ>
8月3日(木)~4日(金)の2日間、「若草工房」の方々によって市内の子ども支援・福祉団体6拠点への食品 をお届けしました。 1日目、慣れない作業に初めは少し緊張していたOさんとYさんも、寄贈先団体の担当者の方たちの「ありが とう!」という言葉に笑みがこぼれ、帰りの車の中では、「明日もこの仕事をしたい!」「今度運ぶときは、 挨拶のタイミングをもう少し工夫してみよう」と楽しそうに話しをしてくれました。翌日、Oさんのお父さんが 「若草工房」に訪れ、Oさんが自宅でもこの仕事のことを楽しそうに、いかにやりがいがあったのか、たくさ ん話をしてくれたことを教えてくださり、お礼の言葉をいただきました。 2日目の午前中は、3名のメンバーが台車で近くの団体へ届けました。前日から緊張していた彼らでしたが、 お礼の言葉をもらって、ようやく笑顔が見えました。午後は、また別の3名のメンバーで寄贈を担当しました。 寄贈先団体の子どもたちがお礼を言いに出てきた時には、緊張で口数が少なかったメンバーたちでしたが、 とても嬉しかったようです。寄贈を終えた後の誇らしげな様子が印象的でした。 「若草工房」の施設長の高田さんも、今までに見たことのないメンバーたちの表情を見て驚いていました。 「地域の皆さんと交流できる機会が持てた意義は大きいです。大きな一歩になったと思います!」と語って くれました。2日間のチャレンジでしたが、各人が成長し、地域住民同士の新たなつながりが生まれ、共生 社会の実現へ一歩を踏み出しました。

■ ハートドライブキャンペーン 東大阪市地域共生モデルに参加いただいた皆様のコメント
【社会福祉法人若草会 理事長 宮田良一】
「地域と共に歩み、法人として成長していく」という若草会の運営理念と今回の取り組みの考えが合致し、非常に意義のあるも のだと思い参加させていただきました。今まで支援を受ける側だった障害のある方が、この取り組みを通じて地域に貢献する 立場になることは、彼らの誇りにつながると考えています。こうした取り組みが東大阪市のみならず全体に広がることを強く 願っています。

【社会福祉法人若草会 就労継続支援B型事業所「若草工房」 施設長 高田浩昭】
施設の中だけで完結するのではなく、地域の方とふれあいながら仕事ができるといった点に感銘を受けました。実は、地域の 方に笑顔で迎えられ、感謝とともに送り出してもらう体験をするのも彼らにとっては初めてのことでした。その様子を目の当 たりにして、地域の中で生活できることを実感しました。また、障害者支援において、障害のある方の自立が課題になっていま す。今の業務で得られる工賃では、自分たちだけで暮らしていくには厳しい側面もあり、社会に出る上でできる業務の幅を 増やすこと、地域との繋がりを持つことが重要になります。今回の取り組みはその両方が叶うという点においても、素晴らし い取り組みだと感じています。福祉と言っても分野が細かく分かれており、我々のような成人向けの施設の場合、児童と関わ る機会はこれまでほとんどありませんでした。今回のような取り組みを架け橋に地域全体が繋がり、誰もが当たり前にみんな と一緒に活動できるまち、一緒に生活できるまちになって欲しいと願っています。

【東大阪市 子どもすこやか部子育て支援室子ども家庭課 担当者】
市役所を介してでは難しい子ども食堂の希望に沿った形で寄贈を実施できる今回の取り組みは、我々の課題解決につながる と思い参加させていただきました。取り組みを終え、児童福祉や社会福祉といった分野の垣根を超えた地域連携の可能性を 感じています。就労支援事業所にとっても今回のケースが新たなビジネスモデルとなるかと思います。子どもたちへの食の 支援を通じて、子どもたちの居場所づくりをすることが市の事業内容でもありますので、こうした活動が途絶えることなく、 子どもたちが安心して暮らせる地域づくりに市としてどう関われるか日々模索していきます。

【株式会社ローソン SDGs推進室 山口友紀恵】
ローソンでも以前から“食品寄贈"と“障害のある方の活躍"をうまくマッチさせた取り組みができないか考えており、 本プロ ジェクトの趣旨に共感し参加しました。この取り組みが進むことによって、フードバンクさんの業務負荷軽減や障害のある方の 雇用創出、ウェルビーイングの醸成が期待できます。社会全体で地域とのつながりが希薄になりつつある中、本当に支援を 必要とする方が孤立してしまっているという課題をよく聞きます。まずは、地域という小さい単位で行政・企業・団体・住民が 連携し、地域の課題を解決していく、その積み重ねにより日本全体の支援の拡大ができると考えています。今後も、今回の 実証を得て見えてきた課題を共に解決し、地域貢献につなげたいと思います。

【子ども食堂 親子スマイルDAY 山田純也】
今まで“子ども食堂"というのはテレビ越しの話でしたが、実際に活動し、子どもたちが抱える課題を目の当たりにしています。 子どもたちも、ただ食事だけを必要として来るのではなく、親御さんや学校の先生にもできない相談ができる場所として通っ てくれています。今回、地域の「若草工房」さんに実際に足を運んで食品を寄贈いただき、お互いの活動を共有しあえたことが 有意義でした。活動を継続する上で、地域コミュニティは一番重要な情報源です。私たちだけでは課題解決はできないため、 これからも地域で情報発信を行い、ボランティアの方や企業の協力を得ながら、活動を続けたいと思います。また、寄贈いた だいた食品は、このプロジェクトを紹介しながら、子どもたちに美味しく食べてもらおうと思います。ありがとうございました。

【一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会 アドバイザー 国友千鶴】
これまで「ハートドライブキャンペーン」として様々なエリアの子ども支援・福祉団体に食品寄贈を進めてきました。食品寄贈を 推進するためには、大きな寄贈の仕組みを作ることと同時に、課題・ニーズが異なる地域ごとの寄贈の在り方や寄贈先団体へ の運搬(ラストワンマイル)の担い手不在・コスト負担が弊害になることが多い状況でした。今回、「若草工房」に通う方々を支え る職員の方の“地域とつながり働き甲斐があるような仕事をする機会が欲しい"とアツい想いをお伺いし、“東大阪市地域共生 モデル"の寄贈スキームを考案しました。常温で扱える賞味期限で管理する加工食品・菓子を中心に、仕分けとラストワインマ イル運送業務を、通常の食品運送していただく企業にお支払いする費用と同額で「若草工房」に業務委託することで、地域の 方々とつながる機会創出と共に、経済的な支援にもつながれたことは意義深いスキームになれたのではと思います。また、 関係各所のみなさまに本件の趣旨を説明し協力をお願いしたところ、すべての方が趣旨に共感いただき、実際に取り組み、 食品を寄贈された企業や有志の方々、調整をいただいた東大阪市、仕分け・運搬を緊張しながらも楽しそうに担ってくださっ た「若草工房」の方々、そして食品を大きな声で「ありがとう!」と受け取ってくださった子ども支援・福祉団体のみなさまの お声、表情をそばで拝見し、このモデルは他のエリアでも活かせるのではと実感しました。今回の実証をもとに、多くの地域に ある善意、インフラ、人の思いをつなげ、関わるすべての方々が笑顔でつながる新しい地域共生モデルとして普及に貢献して いきたいと思います。

詳細は以下よりご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000053407.html

実施の様子動画は以下よりご覧ください。
https://youtu.be/dXfqBAlXMxA  

開催概要

活動名称
夏休みに食を必要とする子どもたちに向けた食品寄贈キャンペーン 「ハートドライブキャンペーン2023夏」 を実施 
詳細ページ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000053407.html 

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